ダウン症児のリハビリ内容は?リハビリをすると何が変わるのか?
ダウン症児のリハビリ「療育」とは?
ダウン症児に行うリハビリを「療育」と呼びます。療育には様々なものがあって、お子さんの症状に合わせて、どういうことを行うかを決めていきます。
ですから、必ずこれをやらなければならないというものではありませんが、主な内容は運動、知覚、コミュニケーションのトレーニングになります。
トレーニングといっても難しいことはやりません。
遊びの延長のようなもので、たとえば運動のトレーニングならダンスや体操をおこなったり、指先を細かく動かせるように積み木を組み立てたりといったことを行います。
もちろん、トレーニングですから「こういう動きをできるようになる」「こういうものを組み立てられるようになる」といった目標はあります。
が、それほど厳しく目的を追求するようなものではありません。
知覚やコミュニケーションのトレーニングは、両親の語り掛けや読み聞かせ、ほかの子供たちと集団で遊ぶなどが主になります。
どちらにせよ、遊びの中でコミュニケーションの取り方や、言語能力の習得を促していきます。
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ダウン症児にはリハビリが必要なのか?
ダウン症児に療育が必要だといわれるのは、ダウン症児はどうしても発達が遅れるので、外からの刺激によってそれを促してやる必要があるからです。
難しいことでも繰り返し訓練を行うことで、できることの幅も大きくなっていきます。
特に、ダウン症では手先の細かい動きやコミュニケーションの発達が遅れがちです。
これを補うために早いうちから療育を行うと、かなり効果があるといわれています。
また、療育施設がダウン症児を抱える親御さん同士の情報交換や、交流の場になっていることもあります。
ダウン症児がいる家庭ならではの悩みを相談したり、思わぬ解決法を教えてもらえることもあります。
療育を受けるか受けないかは家族、特に両親が決めることで病院等からは紹介されないこともあります。
しかし療育を受けることは、本人にも家族にもプラスに働くことが多いので、なるべく早いうちから受けさせることをおすすめします。
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