ダウン症の胎児は早産になる?流産する確率も高いのか?
ダウン症だったら早産になる?
産まれてきた子がダウン症だった、という場合、若干早産で生まれてくることが多いようです。
妊娠35週以下といった極端な早産ではなく、少し早めの37週~38週目という早産傾向にあるのは事実のようです。
ただし、何が原因で早産傾向になるのか、というのはまだ解明されていません。
ダウン症に由来するものなのか、ほかの要因があるのか、というのもわかりません。
たとえば、ダウン症以外に考えられる要因として、高齢出産があります。
母親の妊娠年齢が35歳以上の場合に、ダウン症をはじめとした染色体異常を起こしやすいというリスクがあります
それと同時に、高齢出産では切迫流産や早産のリスクも高いことがわかっています。
この2つのリスクが重なることで、ダウン症児は早産になりやすいとも考えられます。
しかし、これはあくまで推測のひとつで、確かな科学的根拠や統計結果があるわけではありません。
ダウン症の胎児の流産する確率は?
胎児がダウン症だった場合の流産率の統計データはありませんが、流産した60~70%の胎児が何らかの染色体異常だったという統計データがあります。
これはダウン症に限らず、染色体異常すべてを合算したデータですから、ダウン症だけで考えるともう少し少ないかもしれません。
しかし、ダウン症をはじめとする染色体異常が流産の原因になりやすいのは、事実のようです。
たとえば、化学的流産というものがあります。
これは妊娠の超初期に起こる流産で、妊娠検査薬では陽性反応が見られたものの、その後反応がなくなってしまうものを言います。
この原因が受精卵の染色体異常によるものです。
この化学的流産は珍しいことではなく、母体の年齢に関わらずよく起こることです。
つまり、染色体異常というのはそれだけ人間の成り立ちに深くかかわっているといえます。
残念な話ではありますが、染色体異常では産まれてくる力がそもそも弱いようです。
そのため、流産する確率も健常な子より高くなってしまう傾向にあります。
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