ダウン症で羊水検査をした際、流産する原因は何か?
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近年、増加しているダウン症。妊娠中に行われるエコー検査で、胎児の形態異常が認められると、しばしば、医師から羊水検査を勧められます。
お腹の中の赤ちゃんに形態異常が認められたことに加え、ダウン症の可能性が示唆されたことに動転し、羊水検査を受けるべきかどうか、ママは悩みます。
悩みを深刻なものにするのが、羊水検査は流産の危険性があると言われること。
羊水検査をした際、流産する原因は、何でしょうか?
もともと胎児に染色体異常があるから
羊水検査は、胎児に染色体異常による病気が疑われた時、行われる検査です。
羊水検査を受けた後に、流産をした人は、300人に1人程度とされています。
流産したのは、羊水検査を受けてから数日後から数週間後。
羊水検査は、羊水を20㎖ほど抜くために針を刺します。
針を刺したところから、羊水が漏れ出すこともあります。
ただし、羊水漏出は、検査後24時間以内に見られる症状です。
そのため、産婦人科では、羊水検査の後、24時間は安静にしているように注意をします。
念のため、1泊入院して検査を行う病院もあります。
羊水検査の後、24時間安静にしていれば、問題はないとされています。
羊水検査後のケアが十分になされている場合、検査を受けたことが原因で流産することは、まずないとされています。
流産の原因は、そもそも胎児に染色体異常があったためと考えられています。
妊婦自身がリスクを有するケースがあることに注意
羊水検査では、お腹から超音波を当て、子宮の壁・胎児・胎盤の位置等を確認して、細い針を刺し、羊水を抜き取ります。
この時、胎盤に針を刺します。
そのことにショックを受ける妊婦は、少なくありません。
しかし、胎盤に針を刺しても、そのことが悪影響を及ぼすことはないと言われています。
胎盤に針を刺さざるをえないのは、子宮の周辺に重要な臓器があるためです。
子宮の前には膀胱、後ろには直腸、子宮の頭側には小腸が存在します。
それらの臓器を刺してしまうと、最悪の場合、開腹手術が必要になります。
そのため、なるべく中心部からアプローチするのが、安全性を高めることになります。
膀胱や小腸が子宮の前壁につり上がったり癒着したりしていると、穿刺は格段に難易度が高くなります。
帝王切開術を受けていたり、子宮筋腫や卵巣嚢腫の手術を受けていたりした場合です。
子宮筋腫を患っていると、子宮中心部に針が刺せないため、難易度は高くなります。
また、腹腔内に炎症を起こしやすい病気に罹っていると、検査後、感染や炎症を起こしやすくなります。
子宮内膜症、子宮腺筋症、クラジミア感染症などは、羊水検査のリスクを高めます。
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