ダウン症は遺伝性なのか?兄弟がダウン症の場合遺伝する確率は?
ダウン症が果たして遺伝性のものであるのかとても気になっている方は多いでしょう。
たとえば、兄がダウン症にかかっている場合に、次に生まれてくる子供もダウン症の可能性があるならば、子供を生むことを躊躇してしまう方もいるはずです。
ダウン症と遺伝について
ダウン症が遺伝するものなのか、もし遺伝するとしたらその確率はどれくらいなのかは知っておきたいことでしょう。
ダウン症というのは染色体の異常により生じるものであり、21番目の染色体が通常は2本であるはずが3本になってしまいます。
これによって、多発奇形が見られるようになり、色々な症状や特徴が見られるようになります。
ダウン症は先天性のものであり、卵子や精子が作られる時に染色体がきちんと分離しないことによって生じます。
染色体の分離異常によって生じるため、ほとんどのケースでは親からの遺伝とは直接関係しません。
ただし、親からの遺伝で生じてしまうタイプのダウン症もあるため気をつけましょう。
ダウン症の中でも珍しいタイプである転座型では、親が転座染色体を保有している場合に生じてしまいます。
ダウン症全体では転座型の割合は5%程度となっているため、とても珍しいタイプのダウン症です。
21番目の染色体の中の1本が他の染色体にくっついてしまうことによって生じます。
ダウン症の再発率について
再発率としては、母親が保因者の場合は1割、父親が保因者の場合は1%となっています。
この確率を高いと感じるかどうかは人それぞれでしょうが、たとえば40歳の母親からダウン症の子供が生まれる確率は106分の1のため、親が転座染色体を保有している場合はダウン症の危険がかなり高いと分かります。
きちんと染色体異常のチェックをすることによって、親が転座染色体を保有しているかどうかが分かります。
遺伝するダウン症があった!ダウン症の約2%が遺伝によるケース
ダウン症の98%ほどは、遺伝とは無関係です。卵子や精子の分裂異常や、受精時の染色体異常が、原因です。
しかし、残り2%ほどは、遺伝性です。
遺伝によるダウン症は、転座型と呼ばれるタイプです。
転座型とは、21番目の染色体のうち、1本が、他の染色体にくっついた事によるダウン症です。
転座型は、ダウン症全体の5%ほどを占めます。
転座型の全てが、遺伝子の問題ではありません。
半分のケースは、染色体の不分離です。
両親の染色体は、正常です。
残りの半分が、遺伝性です。
親に、ダウン症の遺伝子があります。
どの染色体にくっついている?次の妊娠を考えるなら遺伝子検査は受けるべき⁉︎
転座型では、どの染色体にくっついているかという事も、重要な問題です。
転座型では、21番目の染色体は、13番、14番、15番といったD群の染色体か、21番、22番といったG群の染色体のどれかに、くっついています。
どの染色体にくっついているかによって、遺伝子検査を、親が受ける必要性が変わってきます。
必ず受ける事が望まれる場合もあります。
多いのは、14番染色体にくっついているケースです。
この場合、遺伝子検査は、任意とされています。
遺伝子検査は、血液採取によって行われます。
費用は、自費で約1万円。
次の妊娠で、羊水検査を受けるかどうか、判断する材料が得られます。
ただし、誰が因子を保有しているかが分かる事で、親兄弟が揉め、離婚に至るケースもあると言われています。
ダウン症は遺伝性なのか?兄弟がダウン症の場合遺伝する確率は?のまとめ
ダウン症の原因が遺伝でないとわかっただけでもこれから出産される人にとっては安心感があるのではないでしょうか?染色体の異常!特に高齢での出産になるとダウン症児を出産する確率がかなり高くなるのがわかります。
しかし転座型のタイプのダウン症は親が転座染色体を所有している場合に生じてしまうという事もあるので、不安がある場合はやはり検査をする必要があると思われます。
親としては元気で産まれてくる事を一番に望んでいますが!
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